11/29 M×Kディスタンスチャレンジ10000m反省

【M×Kディスタンスチャレンジ】

<結果>

10000m 29‘20“8 PB(前回PB30’24”18,ヴェイパー着用)

全日本インカレB標準突破(現時点)

1000m lap 2’54”8-2’58”3-2’55”6-2’56”4-2’57”4-2’56”8-2’55”6-2’54”8-2’57”7-2’53”1(avg2’56)

5000m lap 14’42”5-14’38”3

※5000mのPBは昨年ヴェイパーを履いて出した14’35

 

<所感:要約>

・箱根予選会の走りからすでに到達していると見ていたライン(29’20)をばっちり達成できたので嬉しい

・11月以降、体調不良や忙しさを理由にあまり練習を継続できていなかった

・それでも目標を達成できたのは、当日のコンディションと優秀なペースメーカーのおかげ

・状態の見極めとトレーニングの出力管理が徹底できた

・臀部の強化と体調管理の徹底が課題

・28分台と全カレ自己ベスト更新を見据える

 

<レース経過>

 寒くも暑くもなく、風も強くない絶好のコンディション。

6000mまではペーサーに引っ張ってもらえたので頭を空っぽにして淡々と刻んだ。かなり楽ができたが、6000mでペーサーが外れ、単独先頭になってから自分でペースを作らなければならなくなり、一気にきつく感じるようになった。

ペーサーが外れたタイミングで、後ろに下がって他の選手に引っ張ってもらおうという弱気な考えが一瞬頭をよぎったが、ちょっとでもリズムを落とすとズルズルと落ちていってしまいそうな気がしたので、そのまま強気で押し切ることにした。

6000~6400で少し動きが硬くなった(と後から指摘された)が、その後出力を上げていく中でもリラックスした動きに立て直し、69”~70”くらいで突っ張り。7000m以降ずっと吐きそうだったが、東大の人たちを始め多くの応援を力に何とか粘り切り、ラスト1周を67秒で耐えて目標の全カレ標準達成。

 

<練習内容(箱根予選会~今回)>

10/18 ,19 完全休養

10/20 10.8kmjog(avg4’38)

10/21 完全休養

10/22 13.6kmjog(avg4’26)

10/23 10.5kmjog(avg4’05)

10/24 1500(4’30)+5000*3(18’00-17’30-15’00)

10/25 完全休養

10/26 14.7kmjog(avg4’10)

10/27 朝10.3kmjog 午後1000*4*2(r1=600m,r2=1000m) 2’55”2-2’56”6-2’54”8-2’54”7-2’55”7-2’55”5-2’50”4-2’42”6

10/28 11.7kmjog(avg4’20)

10/29 朝11.3kmjog 午後15.3kmjog(avg4’16)

10/30 13.7kmjog(avg4’23)

10/31 12kmjog(avg4’30)

11/1 30kmロング走(avg3’53)

11/2 完全休養

11/3 400*15(r200)(66”~67”)

11/4 20kmjog(avg4’27)

11/5 17.8kmjog(avg4’33)

11/6 朝10kmjog 午後ファルトレク30”*5+1.7kmTTjog

11/7,8 体調不良

11/9 15kmjog(avg4’07)

11/10 2000*3(r800) 5’49”7-5’52”4-5’51”3

11/11,12 体調不良

11/13 14.8kmjog(avg4’32)

11/14 完全休養

11/15 24kmjog(avg4’49)

11/16 朝11.8kmjog 午後14kmjog(avg4’22)

11/17 6000mPR(3’00”8-3’00”3-2’59”8-3’00”6-2’59”1-2’58”5)+200*3(27”9-27”8-27”3)

11/18 11.8kmjog(avg4’26)

11/19 朝12kmjog 午後10kmTTjog(avg3’25)

11/20 朝8.6kmjog

11/21 朝5.2kmjog

11/22 10000m記録挑戦会 5200mDNF(2’53”3-2’56”0-2’58”3-2’56”3-2’58”9-35”7)

11/23 8.5kmjog

11/24 朝2.5kmjog 午後10.6kmjog(avg4’25)

11/25 ファルトレク1’*12

11/26 11.8kmjog(avg4’16)

11/27 10kmjog(avg5’37)

 

箱根予選会のダメージはそれほど大きくなかったので、1週間後には身体が元の状態に戻って高い水準のポイ練を再開できた。予選会の走りから10000m29’20のレベルにすでに到達していると見ていたので、この1か月は目標ペースに身体を順応させることに主軸を置き、2’55~57/kmの設定で火曜中心にポイ練を行ってきた。

 

しかし、見ての通り11月に入ってから体調不良等で練習が断続的になり、質の高いジョグやポイ練を淡々と続けられたという状況ではない。計画していたポイ練のうち半分程度しか実施できず、結果として実施したものは満足のいく内容で終えることができたが、この1か月の取り組みはあまり褒められたものではなかった

 

6日前の記録挑戦会を最初の全カレチャレンジとして位置付けていたが、29'20ペースでレースを進める選手が早々にいなくなり、風も強くてとても記録が出せそうになかったため、6日後のMKに気持ちを切り替えて5200mで切り上げた。

そのまま少しペースを落として最後まで走り切れば29'40~50は出せていたと思うが、全カレ標準突破以外に興味はなく、無理して走り切れば今年度中に全カレ標準を切る可能性が消滅すると考えた。ほとんどダメージを残さず6日後に状態を整えていけたので、目的合理的な判断は正しかったと思う。

 

<事前取り組みとの相関:考察>

 

練習状況があまり良くなかったものの、予選会のハーフと同等の記録が出せた要因として、いくつか考えられる。

 

①自分の状態を見極めてその日その日に柔軟に練習内容を変えた

 疲労を感じるときや体調不良復帰直後など、状態が良くないときは潔く計画を変更し、状態の波を極力小さくすることに努めた。計画通り実行することに固執して悪い状態の負のスパイラルに陥っていたころに比べて大きく成長したところ。もちろん体調が悪くなる前に常日頃から体調管理を万全にしておかなければならないことは言うまでもない。

 

②トレーニングでの出力管理

 自分の感覚的に、長い距離のレースは出力70~80%くらいで進むことがほとんど(80%を超えてくると早々に脱落する)のため、レースを想定したポイ練も同じくらいの出力でこなすことを重視した。その結果として想定よりタイムが速くなろうが遅くなろうがほとんど気にしなかった。練習が断続的になる状況では今の自分がどれくらいのタイムで走れるかがイマイチ読めないため、タイムよりも出力を重視して身体に過剰な負担がかからないようにするやり方がぴったりはまった。

 

<課題>

①臀部の強化

 終盤、臀部に一番辛さを感じ、身体を支えきれなくなった。レース序盤と最終盤の動画を見比べると、腰がかなり落ちたべたべた走りになっており、力づくで足を回している印象を受けた。尻周りの筋肉をもっと強化すればラストのスパート力が向上すると思われる。

②体調管理の徹底

 体調不良による中断がなければより良い走りができたかも…というのはたらればでしかないが、体調管理を徹底し理想通りのトレーニングが積めればもっと速く走れるかもしれない、という伸びしろを今回強く感じた。凡事徹底で次に向かっていく。

 

<今後>

10000mは現時点での全カレB標準を突破できた。記録がインフレする中で来年度の全カレ標準がどこまで上がるかはまだ分からないが、在学中の28分台と全カレでの自己ベスト更新を到達目標として見据える。

 

来週の日体長5000mに出場し、とりあえず今シーズンで記録を狙うトラックレースは最後になる。14分20秒をターゲットにしつつ、レース展開によっては14分10秒切りも視野に入れて強気の走りがしたい。