初マラソンを経て:所感

初マラソンを終えて現時点で感じたことを、できるだけ記憶が新しいうちに記しておこうと思います。

練習の流れや反省などはまた別に記事を立てて書きます。

 

結果は2時間30分をちょっとだけ切る、2時間29分11秒(手元)でした。

30キロ地点までは目標である2時間15分を見据えて3'12~15/kのペースを刻み、実際そのペースが心地よくて余裕も感じていたので、「このまま最後まで押し切って2時間15分も夢じゃない」と考えていました。その認識が甘かったことを30キロからの12キロで痛感しました。

 

31キロ地点でスペシャルドリンクを摂取した後、急激に差し込みに襲われてしまい、途中止まって痛みの緩和を試みる場面もありました。一度止まってしまったが最後、寒さも相まって脚が固まってしまい、再び走り出してからは1キロ4分半程度のジョグのようなペースでしか走ることができませんでした。完全に脚が止まってしまいました。

 

30キロまで攻めた結果なので後悔はしていません。とは言え、終盤に後ろから来た選手にどんどん抜かれて置いていかれるのは気持ちの良い体験ではありませんでした。

 

初マラソンを経験して、フルマラソンハーフマラソンや5000mなどと同様に「長距離走」とカテゴリー化される競技であるものの、フルマラソン以下の距離のレースとは全く異なる競技であると感じました。特に30㎞以降は、ハーフマラソンの距離を専門に練習と経験を積むだけでは対応できないと感じます。

 

競技者として自身の走りに悔しさを感じる一方、ようやく多くの市民ランナーが経験している「フルマラソン」という一つのイベントを身をもって経験できたことに喜びを感じています。身体的には非常に苦しく、走り終わった後も立っているのがやっとというのが比喩的表現でも過剰な表現でもなくリアルな状況であることを踏まえると、「またフルマラソンを走りたい!」という気持ちにはなれませんが、フルマラソンという過酷な距離を誰かと共に走るということの面白さややりがいを感じています。

 

また、マラソンを走るということが、ただ走って身体を鍛えれば良いというものではないということも思っています。自分の身体的なレベルがまだまだ不十分であるのは間違いありませんが、どの集団につくか・今のペース配分は適切か・給水やエネルギー補給は十分か・天候などの外的コンディションに見合ったレース運びができているか…などなど、パフォーマンスを上げるために必要な要素が限りなく含まれているのがフルマラソンの面白さであると今は感じます。

 

 

今後70年近く続く(願望)マラソンランナーとしての第一歩を踏み出した今日という日に感謝して。