院カレと大学院陸上の振り返り

2021年度が終わり、明日から新社会人になるのを前に、先週の院カレと大学院2年間の陸上の振り返りをしたいと思います。

 

 

1,院カレ振り返り

【結果】

14'27"39 3位

 

【総括】

東北大の松浦に勝つことが優勝の必要十分条件であると考え、徹底的にマークしたうえでレースを進めました。前半を古川さんが、中盤から最終盤までを松浦が引っ張る形でレースが展開されたので、自分にとってかなり有利な条件なはずでした。3人の集団の後ろにぴったりついて様子を眺め、仕掛けのタイミングを見逃さずにばっちり対応することができていたと思います。仕掛け始めの一瞬の動きの変化がしっかり見えていたし、それが見えるくらいの集中力と動きの余裕を持ち合わせていました。それでも、頭と身体が共に充実した状態の中にあっても、二人の背中には遠く及ばなかったのが現実です。

 

七大の同期である松浦には、同じトラックレースを走ってついに1勝もすることができませんでした。5000mPBは100分の1秒差、10000mとハーフPBはだいぶ開きがあり、傍から見ると5000mでの実力は同等と思えるかもしれません。しかし、タイムには現れない「強さ」を彼は持ち合わせています。学部時代の七大戦で競い、全日本や出雲での彼の走りを見る中で、「速さ」とは全く別種の得体のしれない「強さ」を見せつけられてきました。今回のレースでもその「強さ」をまじまじと痛感させられました。おそらく今回のレースを100回やり直しても100回負けていたことでしょう。

 

2021年度は古川さんと同じレースを走ることが多くなりました。記録会から関カレ、箱根予選会など数多くのレースを共にし、勝てたのはわずか1勝のみ。それも唯一の勝利は古川さんが不調で早々に自滅したレースだったので、あまり勝った気がしない後味の悪い勝利です。学生ラストレースで勝って締めくくりたい、という気持ちを強く持っていましたが、ここも遠く及ばず。見た目上は文字通りあと一歩のところまで迫りましたが、その一歩先の世界に行くのに必要なものは数えきれないほどあると感じました。

 

二人に追いつくことができれば、一段先の「強さ」を手に入れることができると確信しています。学生陸上は終わりましたが、追いかける背中が目の前にある限り、走る道に終わりはないんだと思います。

熱い気持ちにさせてくれた今年の院カレに深く感謝します。

 

2,大学院陸上の振り返り

簡単にこの2年間をまとめて終わりにします。

 

【PB変化】

5000m:14'35"84(2019.9)⇒14'05"87(2020.12)

10000m:30'24"18(2019.9)⇒29'20"8(2020.11)

ハーフ:65"11(2019.10)⇒63"48(2020.10)

 

【総括】

今年度は1種目もベストを更新できませんでした。学生ラストシーズンの今年度は、春から残り少ない勝負レースで結果を残すことに注力していたため、記録会シーズンに余力を残すことができなかったと分析しています。欲を言えば学生のうちに13分台や28分台を出したかったし、得意なハーフも62分台まで伸ばしたかったという気持ちがあります。ただし、関カレや個人選手権、全カレでベストなレースをすることを主目標に据えつつ、後半シーズンで記録も狙うだけの実力や練習が自分には不足していました。手にできなかったものは数え上げればきりがありませんが、その中でも、求めて手にできたものがあることが自分の支えになっています。

 

大学院2年間はスピードを高めて「全カレ出場」を目標にしていました。今年度は春先から学部時代のPBを上回る14'10~30辺りの記録を連発できていたので、この2年間で少しは成長できたのかなと思います。

 

明日から社会人になり、同時に市民ランナーとしての長い道のりを歩み始めます。今シーズンはとりあえずはのんびりトレーニングを続け、6月末の岩手県選手権、8月末の北海道マラソンで結果を出すことを目標に取り組んでいきます。終わりのない道の先でどんな景色を見ることができるのか、今から楽しみです。