7/2(金)岩手県選手権10000m反省

 

地元での県選手権に出場してきました。暑かったです:)

 

【結果】

 

30’57”97 1着

1000mlap; 2’55-3’00-3’02-3’03-3’04-3’10-3’12-3’15-3’12-3’04

 

湿度の高さにやられ、前半の勢いを後半まで維持することができませんでした。最低限優勝は確保。

 

【目標】

 

優勝&29分台

 

今大会は高校時代から数えて通算9度目の出場。優勝を目指してからは8度目の10000mでした。学生最後の県選なので記録よりも優勝が欲しかったです。しかしレース直前にマークしていた選手が欠場&状態が悪いことを聞き、月末の学連ディスタンスに向けて一人でキロ3のペースを刻んでいく目標に切り替えました。

 

【レース展開】

 

スタート直後から終始単独走でした。そもそもの出場人数が9人と少なかったので、周回差をつけた選手を目標に追いかけても周りに誰もいない状況で走り続けるフェーズが多く、かなりきつかったです。キロ3までペースを上げたいものの、キロ3よりちょっとかかるといった感じでうまくリズムに乗り切れず、オーバーペースで5000m以降ズルズルとペースダウンしていってしまいました。ラスト1周を29’50で通過し、31分はかけたくなかったのでもがきながらスパート、滑り込み30分台。

 

【反省】

 

6月頭の個人選手権以降、7月下旬の記録会に向けて走り込みを継続している中でのレースだったので、調子は若干下降気味でした。

 

「調子が良くない」と一言で片づけてしまっても何も解決できないので良くない部分を現状わかる範囲で詳述すると、

 

〇走りが浮く(脚が空回りする感覚?)

 現状これに尽きます。たまにあるのですが、調子が良くないと感じる時はだいたい接地の感触がイマイチで、地面からの反発が返ってくるタイミングに若干のズレを感じます。地面から力が伝わってくるタイミングが身体が待ってるタイミングと嚙み合わず、脚の動きがうまく作用せずにスカッと空回りしてしまう、とでも言いましょうか。

 

どこの動きがどう悪くて、と本当に細かいところまで突き詰めようとすると言語化能力が足りていないのでこれ以上原因を詳述できませんが、だいたいいつもはジョグの中で「なんか違う」「たぶんここをこんな感じで」といった具合に感覚の試行錯誤を繰り返していれば、その日に修正しきれないこともあるにせよ翌日には動きが良くなっていることが多いです。今回はちょっとその修正作業に時間がかかっています。

 

おそらくは足部の接地位置の問題だとは思うので絶賛修正中です。前傾の角度、腕の畳み方、振る大きさ、胸郭の動き、股関節との連動制、骨盤の位置などなど、接地のタイミングに影響すると思われるチェック項目は盛りだくさんなので、2日後の5000mに向けて少しでも修正していきたいです。

 

〇スパイクの影響?

 レースの中で走りが微妙に浮いていた原因として、スパイクの影響もあるんじゃないかと少し考えています。昨年の12月からトラックレースではナイキのドラゴンフライを使用しています。zoomXの高反発性能を活かし、速い走速度でも脚の回り方に余裕が生まれる非常に優秀なスパイク。今や5000mを2’50ペースで回すことを可能にしてくれる頼れる相棒です。

 

ただ一方で、今回のレースのようにキロ3まで走速度を落としてしまうと、高い反発が上向きに流れてしまい、進行方向への推進力が得られなくて「浮く」ような動きになるのではないか?

トップレベルのスピードを持った選手でも、一見すると上下動の少ない動きをしているように見えますが、動作解析をすると実際には結構上下動をしている、というような話を、以前運動生理学専門の研究者の方に聞いたことがあります(理解が間違っていたらすみません)。走速度が高いので進行方向に流れる力の成分が大きくなり、結果として上下動が大きくても前に進む推進力になっている、ということです。

 

この話を参考に、現状キロ2’50くらいの速度帯が一番ドラゴンフライを使いこなせていて、キロ3だと進行方向への成分が足りずドラゴンフライの良さを全く活かせない、と理解しています。特に3’10近くまでペースが落ちてからは、(もちろん自分の実力不足もありますが)ドラゴンフライがむしろ足枷になっていたのではないか?

以前ナイキのマトゥンボを履いていた時も「これを活かせるだけのスピードを出せない」と思い、うまく使いこなせていないと感じたので、マトゥンボもドラゴンフライも上級者向けだな、ということを実感しています。

 

ドラゴンフライを活かせるくらいの走速度でも10000mを走れるくらいにレベルアップすればまた次のステージが見えてくると思います。まだまだ精進が必要です。

 

【次】

日曜日の5000mに出場します。市民ランナーも高校生も強力な選手が集まり、自分が知る限りでは過去最高レベルのレースになることが予想されるので、しっかり状態を整えて勝利をもぎ取りたいです。